2025年５月22日開催の株主総会後の取締役会において、代表取締役社長執行役員に就任いたしました松本圭と申します。
当社は1935年7月30日の井筒屋百貨店設立以来、地域に根ざす百貨店として、ステークホルダーの皆様に支えられながら長い年月を歩んでまいりましたが、おかげさまで「創業90周年」を迎えるに至りました。
永年のご支援とご愛顧に、心より御礼申し上げます。

これから100周年、それ以上を目指していくにあたりましては、当社の企業価値を向上させ、より安定的な収益基盤を確保する体制づくりが求められます。
「地域小売業のリーディングカンパニーとして発展して行く。」ことをグループビジョンに掲げ、創業100周年に目指す姿として「地域唯一の百貨店として、地域経済・社会の発展に貢献する」ことを思い描いております。
具体的な取り組み指針といたしましては、次のとおりでございます。

　　・百貨店らしさの追求により、地域唯一の百貨店として存続・発展し続ける。
　　・地域の賑わいの中心として、幅広い層のお客様が訪れ、地域商圏の活性化を牽引する。
　　・ライフステージ・スタイルにおける様々なニーズに応え、地域の方々の生活の質向上に貢献する。
　　・地域の魅力溢れる産品の発掘・改良・新規開発に取り組み、地域の稼ぐ力の拡大に寄与する。

世の中はスピードをもって大きく変化しており、先行き不透明なところも多くございますが、当社はしっかりと足元を固めた戦略を練り、「百貨店らしさの追求」、「デジタルを基軸とした営業施策の強化」、「収益基盤の多様性」、「経営基盤の強化」に努めてまいります。
それぞれに必要なことを如何に実行し、実現していくかということを念頭に、全力を投じてまいりたいと思います。

私の思いは、前段にも述べさせていただきましたが、「地域の百貨店として地域経済、社会の発展に貢献していくこと」でございます。具体的な施策といたしましては、ホームページに「中期３ヵ年経営計画（2025年度～2027年度）」と新たに「資本政策」につきましても掲載いたしておりますので、是非ご覧いただきたいと思います。

当社井筒屋の井桁のマークは「お客様」、「お取引先様」、「株主様」、「従業員」を象徴するものであります。皆様に恩返しができますよう一生懸命経営に注力してまいります。
引き続きご支援、ご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

2025年5月吉日
株式会社 井筒屋
代表取締役社長 松本 圭