当社は1935年7月30日に井筒屋百貨店を設立以来、多くの皆様に支えられながら、地域に根ざす百貨店として長い 年月を歩んでまいりました。おかげさまで創業89年、来年は記念すべき「創業90周年」を迎えることとなります。
これも一重に永年にわたるご支援・ご愛顧の賜物と、改めて感謝申し上げます。
これまで様々な環境にありましても、変わらぬ経営理念を貫き常に百貨店に求められる使命を追い求めながら、皆様のご支援のもと感謝の気持ちを忘れずに経営に取り組んでまいりました。
現在当社グループは、小倉本店と山口店を旗艦店として営業するとともに、サテライト事業（ショップ）や外商活動などを行っております。
今後もＤＸを推進しながら、お客様との接点を大切にし、永遠のテーマである「お客様の求めるサービスや商品の追求」さらには「百貨店らしさの追求」に努めてまいります。
当社井筒屋の井桁のマークは、「お客様」、「お取引先様」、「株主様」、「従業員」の交わりを意味し、四本の柱に支えられてこそ当社の繁栄があることを表しています。
全てのステークホルダーの皆様に心より感謝申し上げます。

「量から質へ」の転換を目指して ～ 井筒屋グループ中期3カ年経営計画

本年は「井筒屋グループ中期3カ年経営計画（2022年度～2024年度）」の3年目となります。「地域小売業のリーディングカンパニーとして発展していく」ことをグループビジョンに掲げ、「サステナビリティを基盤とした質の追求」と「リアルとデジタルの両面からお客様へ上質な暮らしを提案する」ことに主軸を置いております。
店舗におきましては、引き続きお客様に喜んでいただける売場の構築を目指してまいります。
デジタル戦略におきまして、2024年4月より導入いたしました「井筒屋アプリ」は想定を大きく上回る多くのお客様にご登録をいただいており、お買い物が更に便利になるよう、デジタル活用を積極的に推進してまいります。
併せて、当社グループの成長に向けた好循環を実現し中長期的な企業価値向上に繋げるため、人材の確保、育成、労働環境の整備等を重要課題として捉え、人的資本投資に努めてまいります。

最後に、当社グループは地域に根ざす百貨店として、引き続き地域やお客様とのつながりを深め、豊かな未来と持続可能な社会の実現に向け貢献してまいります。
今後とも何卒、変わらぬご支援・ご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

2024年8月吉日
株式会社 井筒屋
代表取締役社長 影山 英雄